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ぜんそくはアレルギー体質ときっても切れない関係にあります。では、アレルギーとはいったいなんでしょうか?最新の(アメリカ医学界)情報では、アレルギーと脂肪の関係。そしてアレルギーと活性酸素の関係が重要視されてきています。
アレルギーと脂肪の関係
脂肪の中には体にとっても必要で、大事な働きをしているものがあります。特に必須脂肪酸が重要な働きをしているので、よく覚えて食生活に役立ててください。
必須・・・というからには、体にとってはなくてはならない脂肪ということです。これがないと、体はその機能、特に免疫機能面において不利な状態になってしまうということです。
しかし、ここで、アレルギーとの関係として登場してきたということは、摂り方を間違えてしまうと、アレルギー(特にここではぜんそくを取り上げていますが)が強くあらわれてしまうので、気をつけましょうというお話です。
必須脂肪酸には4つの種類があって、それぞれ、リノール酸・アラキドン酸・γリノレン酸・EPA(エイコサペンタエン酸)がそれです。
これらは細胞膜を構成しているリン脂質を作る材料の一つとなっていて、細胞の周りのいろんな状況にあわせて、分離していろんな働きをする物質に変えられて我々の役に立っているのです。
この、「いろんな働きをする物質」こそが、曲者なのです。
ちゃんとした名前を、プロスタグランディンと言って、局所で短い時間だけ働くホルモンのことです。たとえば炎症を起こしたり、逆に消炎作用をあらわしたり、気管の筋肉の緊張を緩和したり、血液凝固を促進したり、抑制したり。まだまだ判らない事が多いようですが、体の中の微妙な調節にかかわっている局所ホルモンです。
要するに、患者さんの中にはこのプロスタグランディンの働きがうまくいかないで、ぜんそくを起こす人もいると言うことです。
ならば、ぜんそくを起こさないためには、気管の筋肉を緩和させ、炎症を抑える働きのあるプロスタグランディンを作るシステムを体にインプットしていけばいいことになります。
大事なことは、オメガ6系脂肪酸を体に入れないこととオメガ3系脂肪酸の積極的な摂取です。
簡単にいえば、卵やお肉に含まれているアラキドン酸(オメガ6系脂肪酸)や植物油に含まれているリノール酸を口に入れないようにして、魚の油に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸:オメガ3系脂肪酸)の積極的な摂取を心がけることです。
理想的にはオメガ6系:オメガ3系は1:1が良いそうですが、現代人はこれが20:1になってしまっているそうです。こういったことが今の社会にアレルギーが蔓延している要因になっていることは間違いありません。
アラキドン酸は細胞膜から分離して炎症を促進するプロスタグランディンE2となってしまいます。ということは、このアラキドン酸はアレルギー患者にとっては要注意(しかし、体にとって必須の脂肪酸であることには変りありません。)と言うことになります。逆にEPAは消炎作用のあるプロスタグランディンE3となって、アレルギー症状を抑えてくれるのです。
参考:病院が出すステロイド剤は、このアラキドン酸が細胞膜から離れてプロスタグランディンE2になるのを抑える働きがあるので、炎症が治まり、症状が改善されるのです。ステロイド剤の問題点として、強い副作用がありますが、これはその分解時において発生する活性酸素(後述)の毒によるものが大きいと言われています。よって、ステロイドの副作用を抑えていくためには抗酸化物質の摂取が必要となるわけです。
リノール酸はアレルギー患者の体内では代謝されると、γリノレン酸やEPAにならずに、アラキドン酸になってしまい、炎症を起こすプロスタグランディンの増産を助けてしまうので、食卓からは遠ざけたほうが賢明ということになります。
つまり、卵やお肉・植物油(マヨネーズ・ドレッシングなども含みます)に含まれる油は気管支での炎症の促進となり、痰が出て気道を狭くしてしまい、ぜんそく発作の要因となってしまいます。
これを防ぐには、青みの魚や魚卵に含まれる、EPAの積極的な摂取(しかし、これらにアレルギーのある方はやめたほうがよいでしょう。)、牛乳やバター、月見草オイルに含まれるジホモγリノレン酸の積極的摂取がよいでしょう。
ジホモγリノレン酸は、気管を開く作用のある、プロスタグランディンE1を作る材料なので、牛乳アレルギーのない人は積極的に牛乳を飲むようにして、炒め物などはバターを使うことをお勧めします。
別の側面から炎症について考えたとき、活性酸素との関係は無視出来ません。
炎症には活性酸素が付き物です。好中球やマクロファージが自分の使命を果たすべく、活性酸素を武器にして、外敵と戦うのです。アレルギーを持つ人はこの反応が過剰になってしまい、本来守らなくてはならない、自分の正常な細胞まで傷害してしまうのです。
活性酸素には4種類。過酸化水素・スーパーオキサイド(SO)・一重項酸素・ヒドロキシラジカルがあります。
これらのうち好中球やマクロファージの武器となるのはSOです。この活性酸素は体内ではSOD(スーパーオキサイド除去酵素)によって過酸化水素にされて、そのあとグルタチオンPX(グルタチオンペルオキシダーゼ)やカタラーゼなどの抗酸化力のある酵素によって処理されて事なきを得るのですが、これが十分でなかったり、活性酸素の量が多かったりすると、害になるのです。
つまり、気管の炎症が治まらずにぜんそく発作の要因の一つになってしまうのです。
よって、ぜんそく患者のみならず、アレルギー患者は体の中に常にこのSODやグルタチオンPXなどを準備しておかなくてはなりません。この準備に抜かりがあると炎症が治まらず、発作も強いものが長引いてしまう事になってしまいます。
ではこの抗酸化酵素はどんなもので出来ているのでしょうか?
酵素はすべてたんぱく質で出来ています。よってたんぱく質の摂取が足りないとそもそも体中に3000種とも言われるすべての酵素を作ることのどこかに手抜きが起きてしまいます。
その手を抜いたところがたまたまSODであったりグルタチオンPXであったりしたならば、これは致命的です。
体は活性酸素に蹂躙されてしまい、ぜんそくはもとより、アトピー性皮膚炎、果てはガンに至るまでのほとんどの病気が大手を振ってあなたを襲ってくることでしょう。
ですからまずはたんぱく質の摂取、しかもプロテインスコア100のものを体重の1000分の1(体重50キロなら50グラム。卵1個の重さ約60グラムの中にはたんぱく質は7グラム。体重50キロの人ならば実に7個分になります。)の摂取を怠らないことが肝心です。
SODは2種類あります。そして、それぞれに必要なミネラルがあります。1つは亜鉛・銅SODもう一つはマンガンSODです。
たんぱく質・亜鉛・銅・マンガンなどが同時に取れる食材は卵なのですが、先に述べましたとおり、卵に含まれるアラキドン酸が炎症を促進するプロスタグランディンを作ってしまうので、スキムミルクを上手に活用するといいでしょう。
また質の良いサプリメントなどの活用も効果的と思われます。興味のある方はぜひご相談ください。
また、気管支粘膜の異状による過敏症がある場合にはビタミンAの摂取にも抜かりがないようにしましょう。ビタミンAは牛乳・バター・スキムミルク・レバーなどに多く含まれています。
ぜんそくに関しての栄養の話は以上です。それでもなお抗酸化物質の話など、不備な点があると思われます。覚えておいて欲しいことは、根拠のない迷信に惑わされないと言うことです。
人の体も自然の一部です。自然界の法則にしたがっているのです。人間は自分だけ特別な存在ではありません。病気になると神がかった話にすがりたくなるのはわかります。しかし、まずは自分で出来ることを100%努力してください。その手段として、分子栄養学は私たちに大きな力を貸してくれることでしょう。
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